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西川 尚志

nishigawa
西川 尚志(にしがわ ひさし) Hisashi Nishigawa(農学博士、准教授)
農学部生物資源科学科 植物病理学研究室
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学歴

1998年3月 東京大学農学部応用生命科学課程応用生物学専修 卒業
2000年3月 東京大学大学院 農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 修士課程 修了
2003年3月 東京大学大学院 農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 博士課程 修了

職歴

2002年4月~2003年4月 日本学術振興会特別研究員(DC2、学位取得後PDを1ヶ月間)
2003年5月~2005年3月 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 助手(~任期満了)
2005年4月~2006年9月 日本学術振興会特別研究員(PD、東京大学大学院 新領域創成科学研究科)
2006年10月~2007年3月 宇都宮大学 遺伝子実験施設 助手
2007年4月~2008年3月 宇都宮大学 遺伝子実験施設 助教
2008年3月25日~ 2010年9月 宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター 助教
2010年10月1日~ 宇都宮大学 農学部生物生産科学科 応用生物学コース 植物病理学研究室 准教授

趣味、好きなものなど

バイオインフォマティクス系なもの、モバイル系なもの、ホームページ作り(特にPHPを使ったページ)、データベースの構築

ちなみにこのHPやC-Bio、生物資源科学科のHPは私が作りました(サーバーの構築から)。 「パソコンいじりが好き」と思われがちだけど、それは間違い。修理やメンテナンスなどの面倒なことは大嫌い。パソコンはあくまでも「道具」という認識。仕事や生活を楽にするためにパソコンを使うのは大好き。

カメラ、車、飛行機、筋トレ(宇都宮市体育館に出没しています)、インラインスケート、ボルダリング、スラックライン、お酒(ビール、日本酒、ワイン)、コーヒー、玄米茶

特技?:ルービックキューブ(普通の3×3×3よりも数の多いものもできます。) → cubeの部屋

研究内容

栃木県が生産高日本一を誇るビール麦を実験材料として、植物が病気になる分子メカニズムを解析しています。

ビール麦に病気を起こす主な病原体はオオムギ縞萎縮ウイルスというウイルスで、麦への感染能力の違いから現在5つの系統(I~V型)に分類されています(五月女ら2008、表)。

表 BaYMV系統に対する各品種の反応
table1
R:抵抗性、S:罹病性、?:不明

mugi オオムギ縞萎縮ウイルスに感染すると黄化、萎縮する(左) 抵抗性品種との違いは一目瞭然(右)

例えばミカモゴールデンという品種の麦はI,II,IV,V型のウイルスには抵抗性を示しますが、III型のウイルスには感染してしまいます。

一方、サチホゴールデンという品種はI,II,III型には抵抗性を示しますが、IV,V型には感染してしまいます。

このような違いはウイルスと植物との間の何らかの相互作用によるものであると考えられますが、その相互作用に関与する因子を解明し、さらにはウイルスによる被害を抑える手法を確立することを目指しています。

何らかの相互作用
上の例で言うと、ミカモゴールデンはIII型のウイルスには感染しますが、IV型には抵抗性を示します。つまりIII型とIV型のウイルスでは遺伝子(感染するための因子)に違いがあり、その違いが感染能力の違いになっていると考えられます。
一方、III型のウイルスはミカモゴールデンには感染出来ますが、サチホゴールデンには感染出来ません。つまり、ミカモゴールデンとサチホゴールデンでは遺伝子(ウイルスの感染に打ち勝つ因子)に違いがあり、その違いがウイルスに対する抵抗力の違いになっていると考えられます。
このように、ウイルスが持つ「感染するための因子」と植物が持つ「ウイルス抵抗性因子」が相互作用したりしなかったりすることで感染の有無が決定されると考えられます。

番外編

イチゴのDNA鑑定 

平成21年03月21日 TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」に出演したのを機にイチゴのDNA鑑定のページを作ってみました。

発表論文

五月女敏範・河田尚之・加藤常夫・関和孝博・西川尚志・夏秋知英・木村晃司・前岡庸介・長嶺敬・小林俊一・和田義春・吉田智彦栃木県におけるオオムギ縞萎縮ウイルスの発生状況と新たに見出されたオオムギ縞萎縮ウイルス系統. 日本作物学会紀事79: 29-36, 2010.

Hirota, T., Natsuaki, T., Murai, T., Nishigawa, H., Hartono, S., Auastika, G. and Okuda, S. Yellowing Disease of Tomato Caused by Tomato chlorosis virus Newly Recognized in Japan. J. Gen. Plant Pathol. 76:168-171, 2010. SpringerLink

Nishigawa, H., Hagiwara, T., Yumoto, M., Sotome, T., Kato, T. and Natsuaki, T. (2008) Molecular phylogenetic analysis of Barley yellow mosaic virus. Arch. Virol. 153: 1783-1786. PubMed

学会発表

The 2009 KSPP Fall Meeting and the 1st Japan-Korea Joint Symposium

October 29-31, 2009
KAL International Hotel, Jeju, Korea
Complete nucleotide sequence of Japanese strains of Barley yellow mosaic virus and discrimination by multiplex RT-PCR
Hisashi Nishigawa, Mari Yumoto, Tomomi Hagiwara, Toshinori Sotome, Tsuneo Kato, Koji Kimura, Tomohide Natsuaki

7 th Symposium of the International Working Group on Plant Viruses with Fungal Vectors (IWGPVFV)

日 時: 2008年8月31~9月4日
場 所: ドイツ・Quedlinburg(クウェドリンブルク)地図
Molecular Phylogenetic Analysis of Japanese Strains of Barley yellow mosaic virus
Hisashi Nishigawa, Tomomi Hagiwara, Mari Yumoto, Toshinori Sotome, Tsuneo Kato, Tomohide Natsuaki

会場のJKI前にて。奥に見える丸いオブジェは巨大な花粉!
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国内(平成20年度以前)

オオムギ縞萎縮ウイルスの系統とVPgの変異(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
西川 尚志 , 萩原 智美 , 湯本 真理 , 五月女 敏範 , 加藤 常夫 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 74(3), 240, 2008-08-25

オオムギ縞萎縮ウイルスの系統判別法の確立(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
湯本 真理 , 萩原 智美 , 西川 尚志 , 五月女 敏範 , 加藤 常夫 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 74(3), 240, 2008-08-25

ズッキーニ黄斑モザイクウイルス弱毒株のHC-Proの機能解析(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
夏秋 知英 , 馬場 一樹 , 久野 修司 , 三好 洋 , 王 蔚芹 , 小堀 崇 , 西川 尚志 , 奥田 誠一 , 小坂 能尚
日本植物病理學會報 74(3), 239-240, 2008-08-25

ズッキーニ黄斑モザイクウイルス沖縄株およびその弱毒株のHC-Pro領域の遺伝子解析と干渉効果の評価(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
久野 修司 , 王 蔚芹 , 辻井 みや子 , 小堀 崇 , 西川 尚志 , 奥田 誠一 , 小坂 能尚 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 74(3), 239, 2008-08-25

ジャガイモSウイルス日本分離株の全塩基配列決定とCarlavirus属ウイルスRNAゲノム5''末端の共通配列(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
大川 篤史 , 西川 尚志 , 眞岡 哲夫 , 奥田 誠一 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 74(3), 234-235, 2008-08-25

栃木県及び山口県で見いだされたオオムギ縞萎縮ウイルス系統(品質/リモートセンシング・モデリング/その他,日本作物学会第225回講演会)
五月女 敏範 , 加藤 常夫 , 関和 孝博 , 渡邉 浩久 , 大関 美香 , 西川 尚志 , 夏秋 知英 , 長嶺 敬 , 吉田 智彦
日本作物學會紀事 77(別号1), 160-161, 2008-03-27

オオムギ縞萎縮ウイルスにおける分子系統解析(関東部会講演要旨,平成19年度地域部会講演要旨)
萩原 智美 , 湯本 真理 , 西川 尚志 , 五月女 敏範 , 加藤 常夫 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 74(1), 45, 2008-02-20

キクBウイルスのORF6タンパク質の機能解析(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
大川 篤史 , 西川 尚志 , 奥田 誠一 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 73(3), 244-245, 2007-08-25

ズッキーニ黄斑モザイクウイルスの地域性と干渉効果の迅速評価(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
久野 修司 , 王 蔚芹 , 西川 尚志 , 奥田 誠一 , 小坂 能尚 , 夏秋 知英
日本植物病理學會報 73(3), 231, 2007-08-25

学生にひとこと

卒論実験では、1人で実験が出来るように丁寧に指導します。向上心を持って、毎日少しでも成長できるよう、努力してください。