大分報告が遅くなってしまいましたが、2022年度は研究関係でいくつかのトピックスがありました。
まず修了生の石井貴也さんが中心的に取り組んだ研究成果が、園芸分野の国際学術誌「The Horticulture Journal」に掲載されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hortj/91/4/91_UTD-343/_article
タマネギの生育、および肥大や出葉に関わる遺伝子(AcFT1、AcFT4、AcGI)の発現について、附属農場で秋まき栽培した4品種で、生育に伴ってどのような変化が見られるかを明らかにしました。またAcFT1遺伝子の発現は、地上部に展開した葉身の数や面積と強い正の相関があり、タマネギの球肥大において葉数や葉面積の確保が重要であることを、遺伝子レベルで示しました。
このように本研究室では、フィールドでの栽培や調査とともに、そこで見出された現象について、分子や細胞レベルで掘り下げるような研究を進めています。なお本研究に取り組んだ石井さんは、本学の修士課程を修了後も、公的機関において研究員としてご活躍されています。
また、同じく修了生の谷田春菜さんが中心的に取り組み、2022年度に「The Horticulture Journal」に発表した論文が、園芸学会優秀論文賞を受賞しました!
2022年に「The Horticulture Journal」に掲載された59編の論文の中から、野菜・果樹・花きで、それぞれ1報の学術的に優れた論文が受賞しました。また本学修了生の松本千紘さん、バイオサイエンス教育研究センターの謝先生、東北大学大学院農学研究科の加藤先生も、筆頭著者の谷田さん、責任著者の池田とともに共著者として受賞しました。受賞に関する詳しい内容は、本学HPもご覧ください。
谷田さん、おめでとうございます!