学生の作ったハクビシンの交連骨格をライトアップしてみました。初めて作った交連骨格にしては、非常によくできています。骨格標本はやっぱり美しい。動物の体は実によくできていて、理にかなった構造をしています。理にかなった構造は美しいのだろう。
ハクビシンは外来種に認定されている動物で、もともとは日本にはいなかった。江戸時代の文献には江戸に棲息していたことが記録されているので、江戸時代かそれよりも前に日本に入ってきたのだろう。もともとの棲息地は中国から東南アジアにかけての広い範囲であるが、中国では古来より宮廷料理として食されていた高級食材である。もしかしたら、将軍様への献上品として生体が輸入されていて、それが逃げ出したことが日本に定着するきっかけだったかもしれない。