研究内容

私達の研究室では各種のアザミウマ類、アブラムシ類の室内飼育体系を確立しており、多くの種を維持しています。これらアブラムシやアザミウマ類を中心とした害虫の生活環や生活史、生物間の相互関係について基礎的あるいは応用的な研究を行い、総合的防除技術の発達に貢献することを大きな目的としています。

アブラムシ類に関しては、近年アメリカに侵入定着したダイズアブラムシの我が国における生活環や生活史、天敵類の発生などについての研究や各種アブラムシ類の分類および多型現象に関する研究を行っています。

アザミウマ類に関してはトスポウイルス類を媒介することがよく知られ、近年問題となっているアイリス黄化ウイルス(IYSV)の媒介実験系を構築するとともに各種アザミウマ類の媒介能力を明らかにする研究を始めました。

アブラムシやアザミウマ類の生活史等の多様性や関連する生物間の相互作用について生態学的解析や形質・形態に基づいた系統解析だけでなく、DNAレベルでの解析も進めていきます。

さらに、微小害虫の防除技術としてバンカープラントなどを用いた天敵の効果的利用技術の開発や高濃度炭酸ガスの利用について検討し、これら技術の環境保全型害虫防除技術としての確固たる位置づけを確立したいと考えています。また、東南アジアにおける野菜を中心とした害虫類に対する有望天敵の探索とその利用技術の開発に関する研究も行っています。

学生の研究テーマは,各人が先生方のアドバイスを受けながらテーマを決め,実験や調査を進めていきます。最後には論文としてまとめ,学会等で発表してもらいます。