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キーワードは植物、環境、土壌

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世界には作物の栽培に不適な多くの不良土壌が存在します。その原因の一つは必須元素の不足や過剰、有害元素の存在によるものです。植物分子生理学研究室では金属元素の取り込み、移行、細胞内の制御機構を遺伝子レベルで明らかにし、植物の本来もつ仕組みを生かしてストレス耐性の植物をつくる研究をしています。特に金属元素(鉄、亜鉛、銅、ニッケルなど)やヨウ素に対する植物の応答について研究しています。研究室で明らかになった植物のしくみを利用して遺伝子の導入や遺伝子変異導入により、植物栽培に不向きな不良土壌でもよく育つ植物や人の健康や地球環境に役立つ植物をつくります。

花も実もある

NAATtobacco

植物が正常に花を咲かせて実をつけるためには、正常に雄蕊や雌蕊が形成され、受粉(受精)が行われ、胚や胚乳の形成が正常に行われる必要があります。このような受精、胚発生、種子成熟といった生殖生長において金属元素が非常に重要な役割を担っていますが、その詳細の多くは未だ明らかになっていません。生殖生長における金属元素の役割やその制御のしくみを明らかにすることは、作物の収量増加や園芸分野への応用につながります。植物分子生理学研究室では遺伝子、細胞、組織、個体レベルで、生殖生長および種子成熟期における金属の役割およびその制御機構を明らかにする研究を行っています。