圃場管理とサンプルのダブルチェック

6月に入り、イネの分げつが徐々に増えてきました。
収穫期まで無事に育つように、日々イネの状況を確認しつつ、必要な管理を実施。

まずは、除草剤と殺虫剤。
試験区の面積を確認して必要量を準備し、移植から1週間後に除草剤、その1週間後に殺虫剤を散布。
そのあとは手作業による除草を行いつつ、害虫・病気の発生状況を確認していきます。

次はDNAマーカー選抜により選ばれた個体の遺伝子型を圃場の個体からサンプリングして確認。
水田圃場に入り、葉の一部をチューブに移し、DNA抽出。
PCR後に複数マーカーの遺伝子型を電気泳動後のバンドを見ていきます。

一方で特別研究員の研究も進行中。
水田圃場より採取した植物の根に含まれる菌を分離培養し、有用と考えられるものを選抜。
これと同時にイネへの接種実験をグロスチャンバーで予備的に開始。
異なる分野を含むために研究環境整備から始めたこちらの研究も、徐々に軌道に乗ってきました。

さて、来月は猛暑・酷暑の中での圃場作業を実施し、後半にはイネの出穂時期になるので生育調査や実験も始まります。
これから徐々に忙しくなるので、体調管理が大事ですね。