収穫期の実験

田圃の穂も十分実り、いよいよ収穫期です。
この時期は収量や倒伏の研究では最も忙しい時期です。

今年から新しい材料試験機による稈の物理強度試験を実施するのですが、同時に生理学的な実験や成分分析のためのサンプリングも行うので計画的に効率よく実験を行う事が重要です。

まずは田圃でサンプル収穫。
ランダムに各系統6個体ずつサンプリングするわけですが、各個体に個体番号を付け、さらに稈が折れない様に工夫をしながらの作業。

次に実験室に移し、サンプルから稈、葉身、葉鞘を分ける。
それぞれの部位から必要量を取って、液体窒素で凍結したり、薬品に浸けたり、乾燥機で乾燥する。
一方で稈の形態を測定し、材料試験機で物理強度を分析。

この実験とは別に各節間の挫折抵抗を測定する実験もあり、今年は約1,600本の節間を測定する予定。
大変な実験ですが、良い結果を期待して粛々と進めていきましょう。

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