3月は春から始まる研究の準備。
今年行う実験を計画し、必要な材料、条件、期間などを確認。
確認が終えたら、準備開始。
まずは昨年選抜して採種した個体の遺伝子型確認。
DNAマーカーを細かく設定して染色体のどこからどこまでドナー由来の染色体断片が入っているか明確にします。
次に計画に合わせて播種する種子を準備。
実験に必要な個体数に合わせて種子を袋へ移していきます。
今年は8つの実験を計画しているので種子の種類が多いです。
種子の準備が終われば、今度は播種する場所の準備。
セルトレイに実験系統の種類を記して、粒状培土を8割ほど詰める。
ここまでしておけば播種当日の作業が楽になります。
準備の最後は圃場。
毎年行っている圃場内のゴミと石の撤去。
次に畦切りと穴埋め、高低差の補修作業。
そして春起こし。
あとは計画を再度確認し、修正を加えて4月からの本番へ挑むのみ。
あと最後の写真は今年の学生実験用のムギ類の生育状況。
11月の突然の雪や期間中の雨量など色々な悪条件を生き抜いたのはオオムギ半分以下、コムギ7割と厳しい状況。
気温の影響か、昨年と比べて生育も遅れています。
4月と5月の学生実験のサンプルとして使えるように大事に育てましょう。