寒い日が続きますが、春までにやらないければいけないことがいろいろあります。
その1つが溜め込んでいるサンプルの分析実験。
測定した事のある実験であればルーティンに行えるので問題はありません。
やった事がない実験については、まずは立ち上げから始めます。
専門書や論文などを参考に実験方法を構築していくのですが、ラボの設備でどう対応するか、書かれていないところはどうするか、実際やってみると色々考える事が出てきます。
時間が十分にあればよいのですが、春には田植えの準備が始まるのでのんびりはできません。
さて、まずは1つ目の実験。
論文の情報からこれまで経験した事のある実験との類似点などを参考に構築していきます。
サンプルを秤量し、温度処理、遠心分離、エバポレーション等を経て余分な物質を取り除く。
抽出液を加え、じっくりと攪拌して目的物質を溶解、あとは分光光度計で測定する。
いくつかの抽出サンプルを比べると、色の濃さに違いが出ている様です。
あとは実験を安定させるための細かな条件を設定して試行し、マニュアルを作成。
そして本番、地道に研究用サンプルを測定していきます。
ラボの発展のためにも、毎年最低1つは新しい実験に挑戦したいですね。