投稿者「作物栽培学研究室」のアーカイブ

初雪

卒論発表会まで後3週間。
4年生は卒論作成や発表の準備で忙しい時期です。
大学での集大成ですから、きっちり仕上げましょう。

さて、本日朝から雪。
この後強雨に変わり、夕方には晴れるという予報。
圃場も雪で覆われ、畑のムギ達が少し心配です。

実験室では昨年と同じく、ソックスレー抽出器でサンプルの脂質分を除去中です。
今年はもう1セット増やしたので1日2サンプルずつ。
実験予定は48サンプルなので1ヵ月くらいで次の行程へ移れそうです。
春が来るまでに予定通りに研究を進めるため、こちらも追い込み時期です。

  

大掃除完了

今年予定していた実験がようやく終了しましたので、例年通り大掃除。
今年の大掃除は実験室だけでなく、リニューアルした作業室も対象です。

まずは作業室。
作業室は播種の準備等で土を使ったり、資材の保管などをするために使っているので汚れやすい。
エアコン、ブラインド、ラックなども掃除しますが、最も汚れている床がメインです。
大きな部屋ではないですが、約2時間で完了。

続いて実験室。
実験室は毎週床を掃除しているので、普段あまり掃除していない場所がメインです。
高い所から始めて、最後に床掃除。
こちらも約2時間で完了。

これで今年の汚れはスッキリ。
きれいな実験室は気持ちがいいですね。

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田圃さん、お疲れさま

やっとすべてのサンプリングと採種が終わりました。
これで今年の研究のための田圃作業は終了です。
あとは肉体労働。

イネをすべて刈り取り、鳥よけの紐と網、支柱といった資材を撤去。
圃場内にあるゴミ等もついでに回収。
最後に恒例の秋起こし。

今年も無事に研究できたので田圃に感謝です。

田圃が終わると次は学生実験用サンプルとして使うムギ類の播種。
昨年は鳥に食べられて播き直ししたので、最初から防鳥糸を使用。

外作業も終わったので、あとは実験室でひたすら実験ですね。

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老化の分析

サンプリングや採種等が主な作業のこの時期ですが、実験室では出穂期から採取したサンプルの分析も実施中。
まずは出穂期から収穫期にかけて冷凍保存したイネの各部位について、可溶性タンパク質含量を測定して老化の時期を調べています。

乳鉢にサンプルと抽出バッファーを入れて磨砕。
遠心分離した上澄み液を回収して氷中へ。
ブラットフォード試薬にサンプル溶液を入れ、5分間静置。
最後に分光光度計で検量線を作って測定。

最初のすりつぶし作業が一番大変ですが、その後はピペット操作だけです。
18サンプル分析する場合、準備からデータを得るまで約2時間。
サンプル数は144個なので、実験時間は16時間くらいかな?

面白い結果が出るといいですね。

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収穫期の実験

田圃の穂も十分実り、いよいよ収穫期です。
この時期は収量や倒伏の研究では最も忙しい時期です。

今年から新しい材料試験機による稈の物理強度試験を実施するのですが、同時に生理学的な実験や成分分析のためのサンプリングも行うので計画的に効率よく実験を行う事が重要です。

まずは田圃でサンプル収穫。
ランダムに各系統6個体ずつサンプリングするわけですが、各個体に個体番号を付け、さらに稈が折れない様に工夫をしながらの作業。

次に実験室に移し、サンプルから稈、葉身、葉鞘を分ける。
それぞれの部位から必要量を取って、液体窒素で凍結したり、薬品に浸けたり、乾燥機で乾燥する。
一方で稈の形態を測定し、材料試験機で物理強度を分析。

この実験とは別に各節間の挫折抵抗を測定する実験もあり、今年は約1,600本の節間を測定する予定。
大変な実験ですが、良い結果を期待して粛々と進めていきましょう。

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間もなく出穂期

連日の猛暑。
外作業が辛い時期です。

この暑さのせいか、例年よりも出穂が早まり、間もなく出穂期になります。
それと同時に出穂から収穫期までの経時的な変化を解析する研究はこれからが本番。
研究を計画的に実施するには、本番前にしっかりと準備しておくことが重要です。
今年は新しい材料試験機を導入したので本番前に効率的な手順の作成や条件検討などを行います。

材料試験機を使って稈の圧縮抵抗や挫折抵抗を解析するのですが、アナログな時代からすると操作がPC制御で使いやすい。
ただ、自動化が進んだ分、アナログ時代の汎用性が少し失われたような所もある。
その辺も考慮しながら、研究に合った条件や手順を考える。
実験を始める前の重要且つ楽しい時間です。

さて、準備は整いました。
いよいよ実験開始です。

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真夏の肉体労働

今年も恒例の防鳥用網はりを行いました。

作業手順は、以下の通り。
① 支柱を立てる
② 支柱を紐で繋ぐ
③ 網をはる

まずは支柱を立てて紐で繋ぐ、土台作り。
今年の設計では立てる支柱の数が約330本。
使用した紐が約300m。

そして防鳥網の設置。
網が弛まない様に端から端へと広げる作業。

午前中の作業を2日間かけて実施。
この時期は非常に暑いので午前中でも30℃以上。
大変な作業ですけど今年も無事に終わりました。
後は出穂した系統から順に倒伏防止用の紐はりです。

とりあえず、小林君お疲れ様。

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ダブルチェック

本日の予想最高気温31℃。
朝から厳しい暑さです。

そんな天候にも負けず、田圃でDNA抽出用のサンプリングです。
DNAマーカーによって遺伝子型を明らかにした個体を移植したのですが、本当にミスはなかったのか、ダブルチェックは重要です。
田圃のサンプルとチューブのサンプル番号を確認しながら、葉身を少し採取してチューブに入れる。
地道に1時間ほどサンプリングし、次はラボに戻ってDNA抽出。
後は予定通り秋までに遺伝子型解析を行い、ダブルチェック終了です。
問題無いといいですね。

ところで、サンプリング中に子連れのカモが田圃にやってきました。
何か微笑ましい光景です。

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今年の田植え

田圃の代かきに四苦八苦している一方で、実験室では今年度実験予定のサンプル系統をDNAマーカー選抜。
発芽した苗の葉っぱからDNAを抽出し、DNAマーカーで遺伝型を確認し、目的に合った遺伝型の苗を選ぶ。
同じ時期に、田圃でトラクター、実験室でPCRと電気泳動、どちらも田植えまでに終わらせる作業ですが、なかなかのギャップです。

そして、今週ようやく選抜した苗や他の研究用の苗の田植え。
今年は5試験区+空きスペースで10m × 43m の面積に移植です。
試験区は、供試サンプルを間違えず、設計通りの条間と株間で植えるので緊張します。
失敗したら最悪研究中止ですからね。

気温が高い日もあり、大変でしたが無事4日間で田植えが終わりました。
あとは除草作業、農薬散布、防鳥対策などをして、いよいよ実験です!

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田植え前

田植えに向けて田圃の準備。
普通の田圃であれば入水して数日後に代かきすればいいのですが、こちらの田圃は入水しても水が全体に溜まらない特性があります。
そのため、田植え前の代かき作業は一苦労です。

代かき1回目。
まずは入水開始から数日後に全体の30%を目指して水を広げる。
トラクター作業時間、4時間。

2回目。
次の週に全体の70%を目指して水を広げる。
トラクター作業時間、6時間。

3回目。
次の週に全体の90%を目指して水を広げ、荒代をする。
トラクター作業時間、6時間。

4回目。
田植え1週間前に田圃を均平にし、植代までもっていく。
トラクター作業時間、2時間。

4日かけて計18時間。
深さが偏らない様に、田圃内でなるべくトラクターの入る回数を考えたり、水の入りにくい所に水が回る様に工夫したり、色々頭を使う作業ですが、作業時間が長すぎです。

次年度はこの作業時間を短縮する方法を考えましょう。
さて、次はいよいよ田植えです。

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