投稿者「作物栽培学研究室」のアーカイブ

冬支度

11月に入り、徐々に寒くなってきました。
研究のためのサンプリングも無事終了し、水田圃場から離れる時期です。
少し寂しい気がします。

昨年と同様に今年も水田圃場に感謝をしつつ、秋起こしをしました。
有機物の分解や雑草の防除など、秋起こしによる効果は知られています。
春起こしから始まり、秋起こしで終わる、当たり前ですが重要ですね。
ついでに畦の補修もして、今年度の水田圃場作業は終わりです。

冬が来る前にしなければならない作業がもう1つ。
来年度春に学生実験で使うコムギとオオムギの播種です。
畑を耕し、畦を作って播種。
あとは稲藁でマルチングでもしておきましょう。

さて、次は採取したサンプルの測定と種子の整理。
やることはまだまだありますが、こつこつやっていきましょう。

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いよいよ収穫期

稲穂も十分に実り、収穫シーズンになりました。

この時期にやることは収量・品質調査用のサンプリング、圃場と実験室での倒伏抵抗性試験、そして採種。
9月中旬以降は長雨や台風に邪魔をされるので、スケジュールを微調整しながらの作業となるのが難しいところ。
週間天気予報を毎日チェックしながらこの時期をうまく乗り切る、今年も頭が痛いですね。

今年も無事にすべての予定を実施できる様、お天道様にお願いしましょう!

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トレーニング

イネの出穂が始まり、研究が忙しくなってきました。
交配、サンプリング、測定・・・今年もやることがいっぱいです!

卒業研究の実験もこれからが本番です。
実験をする前に本研究室ではトレーニングを行っています。
正しい技術を身につけて正確な実験を行うことが研究には必要です。
研究において確かな結果を得るには、実験の設計と技術力が重要となります。
実験の設計は指導教員とのミーティング等で決定するので大丈夫。
問題は担当者が設計したプロトコル通りに「正しく」実施できるか、ここがポイントです。
確かな技術があれば、設計のもと得られた結果の質も保証できるわけです。

さて、準備は整いました。
あとは本年度の研究からどのような結果が得られるのか、楽しみです。

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防鳥網はり

今年植えたイネの中に出穂が始まっている系統がちらほら見られる様になりました。
そこで毎年恒例の鳥よけのための網はり作業です。

まずは支柱を立てる。
次に支柱の間に紐を張る。ついでに出穂が始まりそうな系統は倒伏防止用の紐も張る。
最後に網を張って、支柱に紐で固定して完成。

気温30℃の中の作業は過酷ですが、実験サンプルを守るために必要です。
今年も無事に網が張れました。
あとはメンバーの本実験を実施するだけですね。

とりあえず、上原君網はりお疲れ様です!

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田圃でサンプリング

DNAマーカー利用選抜後に移植したイネが田圃で元気に育っています。

選んだ苗が間違いないか、表現型解析の前に再度DNAマーカーで確認しなくてはいけません。
DNA抽出は葉が硬くなる前に行いたいので、本日サンプリング。
曇っているから朝の涼しいうちにと思いましたが、サンプリングを始めると日が照ってきました。
そんな中、地道に各個体から葉を採取してチューブに入れる作業。
今回は約100個体のサンプリング。
1時間以内でミスなく無事に終了。
すぐにラボに持ち帰ってDNA抽出。

あとはDNAマーカーチェックして移植個体の遺伝型確認です。
すぐに確認したいところですが、いろいろ忙しいので後日行うことにします。

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田植え完了!

まだ5月なのに日中は夏の様なこの1週間。

そんな暑い中、予定通り育成した苗を田植えしました。

今年は試験区が6ヶ所あり、約2000個体の移植。
試験区は条間と株間を正確に植えるのでそれなりの技術が必要です。
さらに今年研究に使うイネは約100系統。
それぞれ遺伝子型が異なる系統なので移植の際に間違いが許されません。

あと空きスペース用に約2000株の移植。
昨年は田植えをしなかった空きスペースに雑草が大発生し、草取りが大変でした。
今年はなるべく空きスペースを減らして雑草対策することにしました。

今年は約4000株の移植になりました。
機械移植ではなく、すべて手植えですから、経験の浅い人にはかなり大変な作業です。
でも田植えが終わればイネ研究の下準備完了です。

とりあえず、一段落。
これから移植したイネを実験まで大事に管理して行きましょう。

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祝 優秀発表賞受賞!

修士2年の宗方君が日本作物学会第237回講演会の優秀発表賞(ポスター発表部門)を受賞しました。

初めての学会発表で緊張したと思いますが、すばらしい結果です。

おめでとうございます!

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苗からDNA抽出中

2週間前に播種したイネが無事育ってきました。
あと3週間後に田圃に移植予定です。

その前に、DNAマーカー選抜を行うサンプルのDNA抽出をしなくてはいけません。
本年度予定の第1回目のサンプル数は約900個体。
間違えない様に苗の葉をとってチューブに入れて抽出バッファーを加える。
次はビーズクラッシャーで破砕して遠心分離。
ここまで終わればあとはプロトコルに従って行うだけ。

さて、このサンプルから期待通りの遺伝型をもつ個体は見つかるのでしょうか?

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回復の兆し?

田圃の管理を引き継いで4年目。

ようやく本来の田圃に近づいてきました。

引き継ぐ前の田圃は、畦と田圃の境が分からない、田圃内に高低差がある、異常に深い、水が溜まりにくく抜けにくい等、農家さんが使っている田圃ではあり得ない状態。

4年前引き継いだ時から5年計画で補修作業を開始。

農業土木は専門ではないし、田圃を作ったことも無いので必死に情報収集し、経験者の意見や技術が必要なので農家出身の学生さんに協力を依頼。(2人の学生に感謝です!)

下に示した写真は入水後の状況ですが、明らかな変化が見えてきました。

左は2011年の田圃で入水1週間後の様子。
入水口付近は水が溜まるが広がらず、1ヶ月入れ続けても変化無し。
その後トラクターで水を広げる作業をしつつ、状況把握のため様々な情報収集。
なんとなく田圃の状況が見えてきたのがこの年。

真ん中の写真は2012年の圃場で入水2日後の様子。
水の広がりは鈍いが、前年より水が溜まりやすくなる。
落水後の水の抜けが少し改善される。

右の写真は今年の圃場で入水1日後の様子。
水の広がりに変化が見られる。

2011年から均一に浅耕し、2012年から畦を作り直し、2013年から高低差を補正。
その間地道に圃場内の石とゴミを撤去。
田圃の構造(硬盤と畦)を意識して行ってきたことが結果として現れる様になってきました。

今後も継続し、田圃の機能回復へ努力しましょう。

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4月に入り、春らしくなってきました。

学生実験用のコムギとオオムギも大きくなり、間もなく出穂しそうです。

この時期になるとイネの研究のための田圃作りが始まります。

春起こし、畦きりを行い、田圃の中のゴミや石を撤去。

あとは施肥して、畦塗りと代かき。

4月と5月は田圃作りからイネの移植。

いよいよ本年度の研究が始まりましたね。

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