研究の戦略について
1. 遺伝的要因の研究
染色体上にある有用形質に関する情報を見い出すために、QTL解析を行ってその位置を特定します。見い出した染色体上の位置はDNAマーカーによって示されるのでこれを利用して育種を行います。この方法によって、短期間で品種改良が行えるだけでなく、有用な形質に関与する遺伝的要因とその決定メカニズムも明らかにできます。
2. 環境要因の研究
作物の形質は環境によっても変化します。栽培法によっては人為的に環境を変化させて形質を制御することも可能です。その一方で人為的には変えられない環境要因の影響については遺伝的要因の改良で対応するしかありません。そのためには形質における環境要因と遺伝的要因の関係を明らかにする必要があります。
以上の2点を軸に研究を行っています。遺伝的要因と環境要因それぞれに関する研究と両要因の関係に関する研究によって作物生産に貢献したいと考えています。