4月、イネの研究が始まりました。
まずは播種。
3月に準備した種子を消毒、浸種し、インキュベーターで加温。
セルトレイに播種して、シルバーポリを被せて遮光し、出芽を待ちます。
出芽後はシルバーポリを外してプール育苗で管理。
今年は気温が安定していたため、順調に出芽し、一安心です。
一方でDNAマーカー選抜用の苗は実験室のグロスチャンバーで2週間ほど育苗。
各個体の葉を採取してDNAを抽出し、DNAマーカーで遺伝子型を確認。
今年は選抜対象の個体数も少なく、ホモ個体を探すだけなので7日間で選抜完了。
使用した苗はガラス室に移動し、移植まで大事に育てていきます。
4月後半には圃場の準備。
圃場内に区画を決め、全部で60kgほど施肥。
施肥後は浅耕して入水開始。
これから移植までに毎年大変な代かきが始まります。
これらの毎年恒例の作業に加え、今年からJSPS特別研究員の研究も始まりました。
研究テーマは「新規菌根菌を介したイネの窒素獲得を制御する遺伝子の同定」になります。
これまで本研究室では実施していない菌根菌を扱う実験も行うので培養系の設備を準備。
まずは長年放置されていたクリーンベンチを稼働させて、状態を確認しながら実験を開始。
受け入れ期間である約3年間、これまでと異なる実験も研究室で見れるので楽しみです!