実験と春に向けた準備

3月、まだまだ寒い日がありますが、徐々に春が近づいています。
しかし、本年度予定の実験がいくつか残っているのでまずはそれらを実施。

1つ目の実験。
食味関連の玄米成分であるタンパク質含量を測定。
玄米を粉砕し、タンパク質を抽出し、Lowry法で定量。

2つ目の実験。
次年度のマーカー選抜、育成した導入系統や戻し交雑系統の遺伝子型解析に使うために準備したDNAマーカーについて、サンプルを用いて確認。
PCR後に泳動し、バンドを撮影し、親系統や対象となる後代系統について遺伝子型を決定。

3つ目の実験。
現在実施している科研費研究で用意したデジタルマイクロスコープを使って稈内のデンプン蓄積の様子を撮影。
お借りしたプラントミクロトームを使って稈の切片を作成し、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液でデンプン粒を染色。
これを繰り返して多数の画像データを得て、蓄積特性を確認します。

続いて、次年度に向けた準備。
まずは4月初めに行う播種の準備として、作成した研究計画に合わせて種子を袋に入れて、これと合わせてセルトレイを用意して粒状培土を詰めていきます。

最後に圃場の準備として春起し。
畦切りを手作業で行い、圃場内のゴミを回収。
トラクターで耕起して土壌に空気を入れ、有機物の分解を促進します。

なんとか本年度実施予定の実験と春に向けた準備が完了しました。
来月初めには播種、そのあとはマーカー選抜と施肥・代掻きと続きます。
いよいよイネの研究が始まりますね〜