研究テーマについて
1. 倒伏抵抗性
イネの生産において重要な問題の1つが倒伏です。倒伏は収量や品質の低下以外にも生産者の労働時間を増加させます。これまで倒伏に抵抗するには草丈を低くする育種が行われてきました。しかし、稈(茎)の物理的強度や下位部の支持力を高めることでも倒伏に抵抗できます。本研究室では物理的強度を高めて倒伏しにくい品種育成を目指しています。 → 詳しくはこちら
2. 食味関連形質
コメの食味はとても重要です。そのため現在コシヒカリを越える良食味品種の育成が期待されています。食味をターゲットとする育種にはサンプル量の確保や選抜基準等、難しい面がいくつかあります。一方で食味に影響する成分が明らかになっていることから、その成分を制御する遺伝的要因やその要因との炊飯時の硬さや粘り等との関係を明らかにすることを目指しています。
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3. 低コスト・省力化関連形質
コメ生産の競争力や飼料イネを考えた場合、「低コスト・省力化」というキーワードが重要となります。現在、低コスト・省力化技術の利用が進められています。しかしながら低コスト・省力化技術に適した形質の改良を目的とした育種はあまり行われていません。本研究室では低コスト・省力化技術に適した形質を見出し、遺伝的要因の解明とその利用に関する研究を行っています。
★ 学生には興味のある形質について研究してもらうのが本研究室のスタイルです。研究の目的から、計画、実験、そして論文作成と発表まで、一連の作業を責任をもって取り組むこと、これが本研究室の基本方針です。