モザイク症状を示すケニアのヒョウタンから、tomato leaf curl Kunene virus (ToLCKunV) と、ToLCKunVとtomato leaf curl Uganda virus (ToLCUV)との組換えにより生じたであろう新規ベゴモウイルス(bottle gourd leaf mottling virus (BGLMV)と命名)を検出しました。それぞれ感染性クローンを作製し、病徴の再現と宿主範囲の解析を行ったところ、原宿主のヒョウタンに加え、ベンサミアナタバコ、トマト、キュウリに感染することが分かりました。
BGLMVはToLCUVからC4遺伝子を含む領域を獲得しているようですが、それによりどのような機能を獲得したのかは未だ不明です。

同じヒョウタンの圃場から組換えを起こしていないウイルス(ToLCKunV)と起こしたウイルス(BGLMV)の両方が見つかることはとても興味深いですね。また、今回の解析で、ケニアで初めてウリ科植物に感染するベゴモウイルスの発見となりました。

論文はMolecular Biology Reportsに掲載されました(2025年9月13日、オンライン)。
Characterization of a novel recombinant begomovirus and tomato leaf curl Kunene virus infecting bottle gourd in Kenya
https://doi.org/10.1007/s11033-025-11020-1
(西川)

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