分子農学プログラムの修士論文発表会がオンラインで行われました。
卒論発表会とは違い、Zoomを使ったリアルタイムの発表です。

みなさんすばらしい研究をしており、学会発表のようでした。

ウチの研究室からは3名の発表がありました。

小林さん:とあるウイルスの移行タンパク質の特定やトマトへの接種法を開発した、という内容です。感染性クローンが本来の宿主であるトマトに感染しないという”クセ”のあるウイルスを上手に扱い、見事感染させました!良かったです。

福島さん:とあるムギのウイルスを扱い、これは感染性クローンはムギに感染するけど、外来遺伝子(GFP)を発現するようにベクター化するとムギに感染しなくなるという、これもかなり”クセ”のあるウイルスです。学部3年の研究室配属時から研究を開始し、途中で何度も心が折れかけましたが約3年かけてやっと感染させることが出来ました!研究者魂というか、執念はすごいです。実験量も半端なく、すごく努力していましたし、やっと努力が報われた感じがしてちょっと泣きそうになりました。

小堺君:キュウリに感染するとあるウイルスの弱毒化のメカニズムの解析で、某企業との共同研究です。特許が関係しているので秘密保持の観点から学生は発表を聞くことができませんでした。教員からは同意書を頂きました。このウイルスは感染性クローンを作るのが難しいやつなので、なかなか大変でした。就職先でも同じような研究をすると思うので、これからも共同研究を続けられると良いですね。

3名ともかなり”クセ”のあるウイルスを扱いましたが、ちゃんと良い結果を出したと思います。
お疲れさまでした!(西川)