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奥田名誉教授(宇都宮大学在職1975年4月~2009年3月)が令和4年秋の叙勲において瑞宝中綬賞を受章しました。
ファイトプラズマ(マイコプラズマ様微生物)に関する研究活動に加え、学部長としての業績や国際交流、学会活動(日本植物病理学会)などにおける業績が評価されました。

大学からこの度、令和4年度若手研究者奨励賞を頂きました。

この賞は今年から始まった賞です。大学のアクション・プラン 2022-2027 達成ロードマップの方策の1つとして「若手研究者への支援強化」を掲げているそうで、「40歳以下の若手研究者で、顕著な研究業績があったと認められる者を表彰し、その功績を称えることを目的」として設立されたようです。

論文の数、近年での増加率、引用数などを総合的に判断して選出されるようで、農学部からは4名が選出され、そのうちの1人に選ばれました。今後もこの賞に恥じない研究ができるようにしたいです。

(文責:煉谷)

すっかり季節は秋になりました!

畑の様子を更新できていませんでしたが、

実は収穫していました。

ナス、トマト、オクラ、ししとう、ピーマンといった夏野菜の代表たち!

ジャガイモもたくさん収穫できました。

サツマイモのような色ですが、実はジャガイモなんです!

夏は雑草管理が特に大変で、研究室の皆様にはたくさん手伝っていただきました。

ありがとうございました!

冬はダイコンやホウレンソウ、アスパラ菜、小松菜、チンゲン菜、そら豆の種をまきました。

夏より畝立てが上手になった気がします!

大切にに育てていこうと思います。

(文責:加藤)

ムギ類萎縮ウイルス(JSBWMV)に蛍光タンパク質遺伝子を入れてベクター化し、オオムギやコムギで光らせることに成功した、という内容です。

9月10日、Journal of General Plant Pathologyのオンライン版に掲載されました。こちらSharedIt

このベクターはベンサミアナタバコでは光るのに、なぜかオオムギに接種すると感染しなくなります。理由は不明で、これまで世界中で成功例がありませんでした。しかし、単子葉植物のジョンソングラスに接種し、感染させた後であれば、オオムギに全身感染し光ることを発見し(下の写真)、この分野のブレークスルーとなりました。

この研究を主に担当したのは福島さん(今年の3月に修士修了)。彼女が学部3年生の時に配属されてからこのテーマで行ってきました。当初は「接種条件をちょこっと変えるぐらいで感染させられるだろう。卒論のテーマにはちょうど良いかも。」というぐらいのノリで行っていましたが、結局、卒業時には間に合わず、引き続き修士課程でのテーマになりました。

外部資金の研究内容の一部としても組み込んだので、彼女にはちょっとプレッシャーになったかもしれません。オオムギになかなか感染せず、途中で何度も心が折れかけましたが、彼女の努力により、今回の成果につながりました。単に接種法だけでなく、蛍光タンパク質遺伝子の安定性試験やさまざまなウイルスベクターの作製を行いました。これらの努力が評価され、先日の学会で学生優秀発表賞の受賞にもつながりました。(西川)

ウイルスのゲノムやプラスミドのどの位置にプライマーがくっつくのか、というのを示した図がプライマーマップです。
プライマーDBにたまっている膨大な量の情報を活用できないか、と考えていて思いつきました。
プライマーDBには対象の生物名やウイルス名などを登録しているので、目的の生物やウイルス名で検索することができますが、そのリストからいちいち配列データを取ってきて(ゲノムの)どの位置にアニールするのか調べるのは面倒ですよね。

そこで、プライマーDBの中から使えそうなものをサクッと探すために、ウイルスゲノムの配列やプラスミドの配列をquery配列とし、それにくっつくプライマーを表示するようにしました。

検索結果の図はイマイチですが、SnapGeneViewerで扱えるファイルにエクスポートできるので便利だと思います。
どうぞご覧ください。→「プライマーマップ」(西川)

トマトが持つトマトモザイクウイルス(ToMV)に対する抵抗性遺伝子の中で、最も強力でよく使われている遺伝子がTm-22です。近年、世界や日本の各地でこの遺伝子を打破するToMVが発生して問題になっています。

我々は熊本県で見つかったToMVを使って、抵抗性打破に関与するウイルス因子の特定と打破のメカニズムを解析しました。研究成果がVirus Genesに掲載されました。

本研究は主に卒業生が学生の時に行った研究成果をまとめたものです。ToMVは感染した植物の葉を触ったり水やりの水で伝染するので扱いがちょっと面倒ですが、注意しながら研究し立派な成果が出たと思います。

また、最近開発された立体構造予測プログラムを使い、ウイルス因子と宿主因子の相互作用時の立体構造の変化を調べました。こういう図を見ていると今流行りの(?)メタバースの世界に入り込んだ錯覚に陥ります(メタバースに入ったことないですが)。ウイルスには目がないけどこういう感じの世界を見ているのでしょうかね?興味のある方はSupplementary file 1(無料)をご覧ください。(西川)

梅雨前なのに暑い日が続いていますね!

今年は畑に獣害対策の柵を作りました。

ピンクのテープで畑の周りをぐるりと囲みました。

出来上がってみるとかなり目立ちますね!いい感じです!

台風などで倒れて作物に影響が出ないかが少し心配です。

そして、早くもかぼちゃ2株がやられてしまいました。

おそらくゴールデンウィークに水やりを怠っていたことが原因ではないかと考えています…。

新しく2株買い足したので、次こそちゃんとかわいがってお世話していきます!

(文責:加藤)

3月に行われた日本植物病理学会で、2つの受賞がありました!

・学会賞
守川俊幸氏(1985年3月学部卒、1987年3月修士修了)が「難防除ウイルス病の生態および防除に関する研究」で学会賞を受賞しました! 学会賞は植物病理に関連する研究に尽力された3人に毎年授与されます。守川氏は特にチューリップに感染するウイルスの研究を長年に渡って行っており、近年ゲノム配列を決定したチューリップ条斑ウイルスの成果も含まれています。先月には研究室にも訪問していただき、受賞をお祝いしました。

・学生優秀発表賞
福島千夏さん(2020年3月学部卒、2022年3月修士修了)が「ムギ類萎縮ウイルスの蛍光タンパク質発現ベクター化と接種法の検討」で学生優秀発表賞を受賞しました! この賞は、大会の学生の発表の中から優れた発表に送られる賞で、当研究室からは10年以上ぶりの受賞になります。たくさんの感染性クローンを作って接種した3年半の苦労が報われて良かったです! 現在、発表した内容を記した英語論文も投稿中です。

<追記> 農学部栄誉賞もいただきました!

(文責:煉谷)