京都府と京都微研との共同研究で行ったキュウリモザイクウイルス(CMV)の弱毒株の論文がJournal of Plant Pathology誌に公開されました。

弱毒性の分離株(CM14-1)は全身移行の速度が遅いですが、このCM14-1を継代している際に分離されたCM14-2は全身移行速度が回復しています。ゲノムを解析したところ、CM14-1ではRNA2にコードされる2b遺伝子に変異があり、フレームがずれた結果、2bタンパク質のC末端に余計なアミノ酸が付加されて野生株より長くなっていましたが、CM14-2ではさらに変異が入ったことで野生株より若干短くなっていました。このことから、2bタンパク質のC末端領域のアミノ酸配列が弱毒性に関与することが明らかになりました。また、CM14-2は干渉効果により野生株の感染を防ぐため、ワクチンとして使えることも分かりました。我々は実用化に向けて引き続き研究を行っています。(西川)

https://doi.org/10.1007/s42161-025-01905-2

https://rdcu.be/ejZNg(SharedIt)

 

 

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